ドイツの家の他とのちがいをひとことでいうと自然との一体感です。
それは健康的なドイツの自然素材をふんだんに使うことにもあてはまりますが、それだけで
はなく地元の環境から得られる自然エネルギーの恵みを、ドイツの高い技術によって最大限に活用することです。
それは無駄のない暮らしというドイツの合理的な考え方であり、自然エネルギーを活かすことは貴重な資源を浪費することから離れ、得られるもののなかで暮らすということです。
その象徴がドイツの窓のシステムです。
ドイツの窓は高性能な樹脂サッシで、一般的なアルミ樹脂複合サッシにくらべてずっと断熱性能が高くサイズも大きいもので、その窓を通して受けとる太陽エネルギーはたいへん大きいので全館空調や床暖房などの機械を必要としません。
またドレーキップという独自の開閉方式をもっており内開きと内倒しの2通りが可能で、その外側には外付けブラインドがつくことが一般的です。
窓をキップ(内倒し)してフレッシュエアーを取り込みます。
開けすぎないことで暖気を逃がしすぎずに自然の空気を家のなかに巡らせます。
ドイツの家は高気 密高断熱ですが、窓を閉めっぱなしにする感覚ではありません。
またドレーキップとフィックス(嵌め殺し)を組み合わせた堅牢で大型の窓は美しいガーデンをそのまま室内に取り込みます(ドイツの人は庭の手入れが大好きです。)
大型のドイツの窓に必須の外付けブラインドは夏の(時には冬も!)日射エネルギーを効果的に遮蔽することで快適な室内環境をつくりますが、それだけではな
く朝日や夕方の西日のような自然光をそのときに気分にしたがって緻密に調整します。
これもドイツの家が考える「自然とつながる家」の仕組みです。
ドイツの家は自然との関わり方を通して、住む人の人生とリンクしていくことができる「システム」となりたいと思っています。