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ドイツの家が考える省エネとは?

2025年度以降に建てる住宅は外皮性能や一次エネルギー消費量の基準が設けられており適合が義務化となります。それに伴って近年は省エネについての関心が高まりつつありますが、私たちビルダーも含め改めて省エネの本質を理解することはとても大切であると考えています。そこで本日はドイツの家が考える省エネについてお伝えしていきます。

そもそも省エネって何?

省エネとは何らかのエネルギーを省くことという意味ですが、実は一般家庭におけるエネルギーは大きく分けると暖房、冷房、家電、給湯という4つに絞られます。

この中で家電はメーカーの努力で一定レベルまで省エネ性能が上がっている印象。さらに給湯は暖房や冷房よりも使用頻度が低いため、省エネとはつまり暖房と冷房という言葉に置き換えることができます。

暖房はつけるけど冷房は贅沢という昔ながらのイメージ

昔はクーラーが贅沢とされていたため、年配の方の中には暖房は平気だけども冷房は贅沢といったように冷房への抵抗があるという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、省エネの観点からすると実は逆。冷房よりも暖房の方がはるかにエネルギーを使用するからです。

冷房は外気30度のところ室内を25度に維持しようとすると5度しか温度は変わりません。ところが、暖房は外気0度のところ室内を22度に維持しようとするわけですから、当然ながら大量のエネルギーを使用することになります。

省エネとは「暖房」

先にお伝えした通り、一般家庭における省エネとは「暖房」。冷房は熱中症の危険性があるため自由に使っても良いと考えます。しかし、暖房については住宅性能の部分で工夫をすることができます。俗に言うパッシブデザインや断熱性、気密性といった住宅性能は、基本的に「暖房エネルギーを減らす」というように解釈すると理解が深まりやすくなります。

暖房を減らす=窓の性能を上げる

最後に暖房の使用量を減らすためにもっとも効果的な工夫「窓」についてお伝えします。現在の日本では断熱が当たり前となっていますが、各社における窓の性能においては大きな違いがあります。

こちらは以前ご紹介した世界の窓性能のデータですが、世界各国に樹脂窓が普及しているのに対して、日本は80%がアルミまたはアルミ樹脂複合窓と遅れをとっています。

省エネ、断熱性能というと断熱材が注目されがちですが、日本の住宅において今もっとも大切なのは高性能な窓。そこでドイツの家ではアルミサッシと単板ガラスに比べて約5倍以上の断熱性能を発揮する「ドイツの窓」エーデルフェンスターを標準採用しています。

これから家を建てられるという方は省エネについて考えていく必要がありますが、断熱材はもとよりぜひ「窓」に注目してみることをおすすめします。

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