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Interview

自分たちが理想とする住まいと暮らしを求めて、土地探しから住まいづくりを始められたM様ご夫妻。

来る日も来る日も理想の土地を探し求め、たどり着いたのは六甲山の麓にある甲陽園目神山地区。

晴れた日は、大阪湾まで見渡せる美しい風景に魅せられ、この地にドイツの家を建てることを決められました。

今、ご夫婦はどんな暮らしを楽しんでおられるのでしょうか。建築家の永木を交えて、
住まいづくりでこだわったことや実際の住み心地と合わせてお聞きしました。

どういう人に建ててもらうか?
それが住まいづくりで大切なこと

─ マイホームを建てようと思われたきっかけは?

ご主人様:
これまではずっとマンション暮らし。いつか戸建てに住みたいという想いがあったので、4年ほど前に土地探しを始めました。ただ自分たちの希望に叶う場所がなかなか見つからず苦労しました。

永木:
三田でドイツの家を建てようとしたこともありましたが、分譲地の規約で窓に外付けブラインドが取り付けできないことがわかり、計画を断念したこともありましたね。

─ 一度計画を断念。それでも「ドイツの家」を選んだ理由を教えて下さい。

ご主人様:
永木さんの人柄です。
住まいづくりで最も大切になるのは「どういう人に建ててもらうか」ということ。信頼関係が何より重要なのです。仕事が早く、きちんとした設計ができる人は優秀ではありますが、それだけではダメ。手がける家や住む人に対する愛情がなければ、施主の想いに応えることはできないのです。

奥様:
「私たちにとって大切なことは何か?」を常に考えて、提案をしてくれたのが永木さん。お客様のためになると思えば、どんなに手間がかかることもやってくれました。その象徴がこの家の屋根。職人さんが本当に大変そうでした(笑)。

永木:
屋根は瓦、そして破風はガルバリウム鋼板で大きめにデザインしリブを入れました。ガルバリウムにリブを入れるのは職人さんの手作業で、大変なのは私も理解していますが、リブのあるなしでは破風の耐久性もあがりますし、なにより見た目の印象が大きく変わります。リブを入れることで、シンプルながらも美しく、高級感のあるドイツらしい外観に仕上げることができました。

奥様:
屋根に加えて、もう一つ驚いたのが骨組み。建物を支える一つひとつの木がものすごく太くて驚きました。

ご主人様:
「見えない部分こそきちんとする」というのは、昔から日本人がものづくりの基本としてきたこと。それを今も忠実に守っているというのは、オスモ&エーデルという会社の良さを物語っていますね。

外付けブラインド「ヴァレーマ」×ドレーキップ窓で
叶えた緑の街を望む快適空間

─ 住まいづくりでこだわったことは?

ご主人様:
家をできるだけ仕切りたくないというのが私の希望でした。構造上必要な柱も「何とか見えないようにしてほしい」と永木さんにお願いをしましたね(笑)。

奥様:
今、その柱の気配はどこにも感じられませんよね。「できません」で終わらないのが、永木さんの素晴らしいところです。

永木:
このお住まいの良さの一つは、デットスペースがないところ。仕切りを少なくすることですべての空間を同じような頻度で使えるようになっています。

奥様:
私がこだわったのは、年を重ねても暮らしやすい住まい。階段は段差を低くすることで、足腰が弱っても這って上り、座って降りられるようにしました。

将来的には1階ですべて生活できるように、ダイニングルームはキッチンとリビングと仕切れるようにしています。

バスルームは車いすが入るスペースを確保。介助する人にも充分なスペースで、床は転倒防止のために滑りにくい素材を選びました。

─ 玄関を開けてすぐ目に入るキッチン。とても存在感があります。

永木:
キッチンは田中工藝さんのオーダーメイドキッチン。そのほかの設備機器は国産、ドイツ製、イタリア製のものをコストと性能を考えながら組み合わせています。

奥様:
もともと持っていた「ダニエル」の家具をベースに、どうすれば空間が美しく見えるかを考え、キッチンやダイニングテーブルの位置を決めました。キッチンの大きさも、家具とのバランスを見て決めていますし、収納棚は大きな地震があったときに倒れないよう壁に埋め込んでいます。すべてが計算されているから、居心地のいい空間になっています。

ご主人様:
キッチンのある1階は私のお気に入り空間。愛犬とソファでくつろぎながら美しい景色が眺めているときは幸せを感じます。

─ 1階のダイニング、2階のリビングともに大きな窓があり、眼下に広がる街を見渡すことができます。

永木:
M様邸の2階リビングには美しい眺望を楽しんでいただけるよう、大きな窓を設けました。しかも窓は南向きなので太陽の光が降り注ぎ、冬でも最小限の暖房であたたかく過ごせます。一方夏は、外付けのブラインド「ヴァレーマ」を閉めれば、家の外で太陽の熱が8割ほどカットされ、室内の温度を上げる光や熱が入りにくくなります。そのため、夏も部屋は涼しく快適です。

窓はドイツのトリプルガラスの高性能な樹脂サッシで、優れた気密性と断熱性を発揮。外気温に影響されることがありません。

ご主人様:
ブラインドは角度を調整すれば、外から中は見えなくても、中から外は見えるようになります。光を上手く調整し、外の風景を眺めることができます。

この前も浴室から見える月がとてもきれいでした。月の光でゆったりと過ごすバスタイムは至福の時間。

雲が夕焼け色に染まっていく時間帯は最高に心地いいですよ。

永木:
窓の開閉方式はすべてドレーキップになっています。1つの窓で内側に大きく窓が開く「内開き(ドレー)」と、窓の上部が内側に倒れる「内倒し(キップ)」の2ウェイで開けられるのが特徴。内倒しなら、外から手を入れることができないため、入浴中も就寝中も安心して換気ができます。ヴァレーマとドレーキップを組み合わせると、中からの視線と風を通す心地よい空間が生まれます。

ずっと素足でいたくなる 
21ミリの厚さだから感じられる自然の「気」

─ 実際の住み心地はいかがですか?

奥様:
これほど快適な住まいがあるでしょうか。ここでは、自然がもつ「気」を感じることができます。

その理由の一つが厚みのある木の床。一般的なフローリングは12mm~15mmだそうですが、オスモフローリングは21mmがスタンダードだそうです。足を置いたときの感触は格別。お客様には「素足でくつろいでください」とお伝えしたいほど。私は愛犬と一緒に、家のあちこちで寝そべっています(笑)

永木:
心地よさを感じるもう一つの要素が、フローリングの仕上げに使用している「オスモカラー」。植物油をベースにした自然塗料ですが、。表面に塗膜を作らず、木に深く浸透する塗料のため、無垢材の調湿機能がそのまま生かされています。

ご主人様:
お子さんがいるご家庭にこそ、おすすめしたい家ですね。「気」を感じるフローリングに自然塗料。シックハウスになる要素はどこにもありません。

家づくりでは予算も重要ですが、それだけにこだわるといい家はつくれない。長い目で見て、予算と自分たちが叶えたいことのバランスを見極めるのも大事だと思います。

奥様:
ドイツの家は、「良い家を建てて長く住む」というヨーロッパの考え方を体現しています。20代や30代でマイホームを建てれば、そこから60年、70年と暮らせる。そういうことも考慮して、若い方たちには本物を選んでいただきたいですね。

ハウスメーカーと設計事務所のいいとこどりが
オスモ&エーデルの強み

─ 住まいづくりで難しかったことは?

奥様:
40坪と決して大きな家ではないだけに、住まいづくりには難しさも感じました。ほんの数センチ建具や家具をずらしただけで、見た目の印象は違ったものになりますからね。

最終的に美しく仕上がったのは、永木さん独自のセンスやアイデアのおかげ。もし自分の好みでお願いしていたら、これほど統一感のある、洗練された空間にはならなかったでしょう。色がないことで、テーブルの上に置いたフルーツがこんなにも映えて、リラックス感が醸し出される。これは私たちにはない発想でした。

ご主人様:
素人はどんなに頑張って勉強しても、プロにはかなわないのだと思い知りました(笑)。永木さんに対しては「この人のアドバイスを聞いておけば間違いない」という信頼がありましたね。

奥様:
商品の規格が決まっている分、コストを抑えられるのがハウスメーカー。費用はかかるものの、自由度の高い住まいづくりがしやすいのは設計事務所。

オスモ&エーデルさんはハウスメーカーの良さを持ちつつ、設計事務所のように住まいづくりのノウハウや経験、感性を備えた設計のプロがお客様を担当し、直接要望を聞いてくれるので、自分たちのこだわりを叶えることができます。2つの「いいとこどり」をしているのがオスモ&エーデルさんの強みですね。