2025年のドイツの地価 – 現在の土地価格はいくら? –
ドイツの土地価格は、都市部と農村部の間だけでなく、州の間でも大きな違いがあります。
ドイツの地価について、ドイツの不動産に関するサービスを提供しているWohnglück.deの記事をご紹介します。
2025年のドイツ土地価格の概要
ドイツの土地価格は、都市部と地方、さらには州ごとに大きく異なります。
都市化や人口密度、インフラ整備状況、経済力などが価格に大きく影響するため、土地購入には地域ごとの状況を理解することが重要です
■平均価格と都市・地方の差
2024年第2四半期の平均価格:
1㎡あたり226.34ユーロ(約36,440円)
500㎡の土地に換算すると約113,170ユーロ(約1,822万円)
人口2,000人未満の地方:
1㎡あたり91.70ユーロ(約14,800円)
500㎡=約45,850ユーロ(約738万円)
人口50万人以上の大都市:
1㎡あたり1,029.44ユーロ(約165,000円)
500㎡=約514,720ユーロ(約8,300万円)
都市部と地方の価格差は、約10倍以上に達することもあります。
■地価が高い都市トップ3
1. ミュンヘン
・1㎡あたり2,900ユーロ(約470,000円)
・400㎡=約116万ユーロ(約1億8,700万円)
・600㎡=約174万ユーロ(約2億8,000万円)
2. シュトゥットガルト
・1㎡あたり1,685ユーロ(約27万円)
・400㎡=約674,000ユーロ(約1億850万円)
・600㎡=約1,011,000ユーロ(約1億6,300万円)
3. フランクフルト・アム・マイン
・1㎡あたり1,500ユーロ(約24万円)
・400㎡=約60万ユーロ(約9,700万円)
・600㎡=約90万ユーロ(約1億4,500万円)
デュッセルドルフやハンブルクも高額ですが、上位3都市に比べるとやや抑えめです。
■地価が低い都市・地方
・ライプツィヒやドルトムント:1㎡あたり約200~360ユーロ(約32,000~58,000円)
・東部のテューリンゲン州、ザクセン=アンハルト州、メクレンブルク=フォアポンメルン州では600㎡あたり10万ユーロ未満のことも
■土地価格の推移
* 2013年:平均1㎡約134ユーロ(約21,500円)
* 2023年:平均1㎡約254ユーロ(約40,900円)
→ 過去10年で約90%上昇
一部専門家は今後数年間で平均4%の下落を予測していますが、地域によって差があります。バイエルン州やニーダーザクセン州の一部では引き続き上昇の可能性があります。
■土地価格の決め方
1. 取引事例比較法(Vergleichswertverfahren)
・周辺の類似物件の販売価格に基づき、個別評価を行う方法
2. 標準地価(Bodenrichtwert)
・自治体の専門委員会が決定する㎡あたり平均価格
・BORIS-Dなどでオンラインで確認可能
■土地購入時の追加費用
* 開発費用:7,000~10,000ユーロ(約113万~161万円)
* 不動産譲渡税:3.5~6.5%(州による)
* 公証人・土地登記手数料:約1.5%
* 仲介手数料:最大7.14%
→ 合計で購入価格の約9~15%を見込む必要あり


ドイツの土地購入では、都市部では高額な土地費用と追加費用、地方では手頃な価格が見込めることが特徴です。 土地価格の地域差を理解し、追加費用を含めた計画を立てることで、ニーズと予算に合った物件を見つけることが可能です。
