クレイペイントの魅力とは?
自然由来の塗り壁材といえば日本では漆喰が有名ですが、ドイツには「クレイペイント」という自然粘土塗料が存在します。クレイペイントは粘土を用いた塗り壁材なので、石灰を用いた漆喰に比べて、カラーバリエーションが豊富でデザイン性に優れた塗り壁材と言えます。
■クレイペイントとは?
粘土を主原料とするクレイペイントは調湿性と消臭性に優れており、艶のないマットな仕上がりかつカラーバリエーションに優れた塗り壁材です。調湿、消臭というメリット面では漆喰やエコフリースと似ていますが、ドイツの家ではインテリアやデザインにこだわりたいというお客様が多いため塗り壁材にはクレイペイントをよくご提案させていただいています。
■クレイペイント採用のメリット
住宅の内壁は面積が大きく室内に影響のある箇所です。一般的に日本の住宅ではビニールクロスが用いられますが、ドイツの家では28mmの無垢材オスモフローリングに加えて、オスモカラーを塗装しており、床が呼吸しているという特徴があるためビニールクロスは適していません。
そんなドイツの家の床材と相性が良いのが、調湿性と消臭性に優れつつデザイン面でのメリットが大きいクレイペイント。ドイツの家では断熱材にセルロースファイバーを使用するため、無垢材とセルロースファイバーの調湿・呼吸といった特徴を考慮すると、壁にも調湿や呼吸といった機能を持たせるのが望ましいと考えられます。
なお、クレイペイントを使用するときは下地の壁紙にもドイツ生まれのルナファーザーという素材を使用し、環境先進国ドイツ生まれの素材で統一しています。
一般的には不織布のエコフリースに水性塗料をかけた壁紙を使用する方法もありますが、性能面やデザイン面をワンランク上にと考えたときにはクレイペイントが有効と言えます。
■ドイツの家のクレイペイント採用例
ドイツの家では、子ども部屋や主寝室を単色の壁紙でセレクトするときなどによくクレイペイントを採用します。単色でカラフルな壁紙は意外と種類が少なく、ビニールクロスは色こそ豊富でも調湿・消臭などの性能面が弱点といえます。
そのため、性能面を担保しつつも中間色も含めて使いやすいクレイペイントはデザインの希望が出たときにはとても重宝します。日本の壁紙は柄物こそ多いものの、単色の色は多くないため、グラデーションのような色使いができるクレイペイントはとてもおすすめです。
■まとめ
本日は天然素材の塗り壁材「クレイペイント」についてご紹介しました。性能面を考慮して漆喰やエコフリースを検討してみたものの、デザイン面にもっとこだわりたいという方はぜひクレイペイントを検討されてみてはいかがでしょうか?