建築士がおすすめする勾配天井の良いところ

ドイツの家々に多い勾配天井。ドイツの家でも大半の家に勾配天井を取り入れていますが、その良さは見た目以外にもたくさんあります。そこで本日は勾配天井の良さについてお伝えしていきます。

勾配天井は開放感と共に風の流れをつくれる

勾配天井は三角屋根のデザインもさることながら、3000mmを超える天井高による開放感と室内の通風という良さがあります。

天井は高ければ良いというものではなく、必要部分が高くなっているかということが大事。勾配天井の場合は低いところで1400mm、高いところで3000mmと差がついているためすべて3000mmの空間よりも落ち着きがあり過ごしやすくなります。

例えば、寝室。ベッドの頭を天井の低い部分にもってくることで小屋浦のように落ち着いた空間に仕上げることもできます。

また窓から取り入れた風の通りがよくなり、トップライトによって光の加減も感じることができるようになるため、勾配天井は様々な面で効果が高いと言えます。

とはいえ一般の方にとって「天井高◯◯㎜」と言っても一般の方にはなかなかイメージがつきづらいと思いますので詳しくはモデルハウスなどで体験いただくのが一番わかりやすいと思います。

勾配天井なら2階LDKがおすすめ

ドイツの家ではお施主様のご希望にもよりますが、基本的に2階LDKをおすすめしています。その理由は構造的に安定するという面もありますが、2階の方がより開放的なLDKをつくれるからです。

2階建ての場合、1階には階段があるため天井を高くするのは難しいのですが、LDKこそ天井高が欲しいところ。

そこで2階にLDKを持ってくることで天井を上げることが容易になるとともに、構造を安定させるための壁は1階につくっているためより大空間のLDKをつくることができるようになります。

まとめ

勾配天井というとそのスタイリッシュなデザインに目がいきがちですが、天井高による開放感や、風の流れ、トップライトによる光など、ほかにも様々なメリットが存在します。

また勾配天井の家を建てるのであれば2階LDKがおすすめというところも重要なポイントです。もちろん1階にLDKを設置した上で勾配天井にすることも可能ですが、効率性やデザイン、快適性を考えると2階LDKの方が合わせやすくなります。

勾配天井の家を建てたいという方はぜひ参考にしてみてください。