ブログ

ドイツのキッチンとカルテスエッセン

カルテスエッセンとはドイツにおける食文化の一つで「冷たい食事(コールドミール)」という意味の言葉。昼食をメインに考えるドイツでは、晩御飯はパンにバターやソーセージ、ハム、チーズを合わせるなど簡単に済ませるのが一般的です。

そのような食文化が反映されたのがドイツのキッチン。そこで本日はドイツのキッチンとカルテスエッセンについてお伝えしていきます。

日本よりも調理の機会が少ないドイツ

日本と比べて職住近接が進んでいるドイツでは、昼食をとりに家へ帰る人も少なくありません。昼食をメインに考えるドイツでは、昼こそ調理はするものの夜はカルテスエッセンで軽く済ませる家庭も多くあります。

ドイツでは食事も重要ですが、家族が集まる夜は調理に時間をかけるよりも一緒に過ごす時間を大切にしたいという想いから日本と比べて調理時間が短い傾向にあります。

ドイツのキッチンの特徴

ドイツのキッチンは見た目こそシンプルですが、外の景観を楽しめる窓や庭に出られるドアがついているというのが特徴的です。日本では外からの視線を気にしてキッチンは奥まったところに設置するのが一般的ですが、ドイツでは日本よりも使用頻度が低いため、空間自体の居心地や明るさ、システムキッチンのデザインを重視する傾向にあります。

また、男性と女性の共働きが当たり前のドイツでは家事負担を軽減できるように、食洗機の導入が8割と進んでおり、合理的なスペースに仕上げられているのも特徴の一つです。

日本の晩御飯は特殊?

一時期話題になった「食事作りに手間暇かけないドイツ人、手料理神話にこだわり続ける日本人」今村 武 (著)にもある通り、日本の晩御飯は家事を担当する人に負担がかかりすぎているということが言えるのかもしれません。

しかし、ライフスタイルが多様化した現代では共働き世帯も多く、家事分担も様々。注文住宅を建てるときは日本の生活習慣だけでなく、海外の習慣も参考にしながら自分たちのライフスタイルに合った家を建てるというのも選択肢の一つと言えるでしょう。

この記事を共有する

その他最新ブログ

ドイツの家の建築家が考える日本建築とは

【建築家コラム】毛綱毅曠に弟子入り、建築家としての修行

心地よさを生む空間のつくり方

ドイツの家 施工事例紹介 三田市ワシントン村

住宅の資産価値について考える

建築家のおすすめの収納家具ブランド〜TEAM7(ティームセブン)〜

CONTACT
「ドイツの家」に関するご質問・ご相談に
関してはこちらからお問い合わせください。