心地よさを生む空間のつくり方

ドイツの家では地域の工務店様に施工を依頼すると「おおらかな設計ですね」と言っていただけることがあります。これはまさに意図した通りで、弊社では心地よさを生む空間づくりのために「余白」を意識した設計を行っています。

区切らない設計

ドイツの家の設計でまず心がけていることは「区切らない設計」。バスルームやトイレは別ですがリビングやキッチン、ダイニング、ベッドルームなど滞在時間が長い場所はなるべく空間を限定しないというコンセプトで設計しています。

これにはある程度の広さも必要ですが、重要なのは家の中にどれだけ「余白」を作れるかということ。何もない余白をどれだけ作り出せるかで室内にゆとりが生まれ、心地よさにつながります。

横と縦のゆとり

区切らない設計が横のゆとりならば、縦のゆとりは天井高。特にリビングやダイニングについては3mほど確保したいところです。断熱性能がしっかりしていることが大前提ですが、吹き抜けは開放感があるため心地よさを感じられるポイントになります、

その場所で何をするわけでもなく、広さと高さが取れていてなるべく空間を限定しないこと。横と縦の「余白」が空間の心地よさを演出します。

見通し線を大切にする

開放感を生むコツの一つとして見通し線があります。見通し線とは室内に視線を遠くを飛ばすことができる仕様のことで、大きな家はもちろんのことコンパクトな家でも見通し線を設けることで心地よい空間に仕上がります。

間取りを考えないプランニング

家の間取りを考えるとき、間取りから考えるというお客様はおおいですが、ドイツの家の設計では間取りという考え方をせず、「人が家の中をどう流れていくか」という絵コンテをつくることからはじめています。

部屋と部屋をつなげて考えるのではなく、あくまでそこに住まう人のライフスタイルから流れを汲み取り設計に反映するようにしています。

まとめ

心地よい空間をつくるために大切なのは、何をするわけでもない「余白」をどれだけ設けられるかということ。ドイツの家ではその「余白」を生むためのプランニングから設計を心がけています。モデルハウスではその特徴が色濃くあらわれているため、ゆとりのある心地よい家を建てたいという方はぜひ参考にしてみてください。