ドイツの家」7つの設計ルール
「ドイツの家」の設計を手がける弊社の永木は、毛綱毅曠建築事務所で修行を積んだ設計士。
野武士世代を代表する建築家の一人である毛綱毅曠氏の元では独自の建築の世界観について学ぶ傍ら、宮脇檀氏や吉村順三氏といった日本を代表する建築家の住宅作品に影響を受け、住宅の設計における独自のルールを構築していきました。
そんな永木が「ドイツの家」を設計する上で大切にしているのが、ゲミュートリッヒな家を建てるための7つのルールです。
1、見通し線
見通し線とは室内に視線を遠くを飛ばすことができるラインを設けること。
コンパクトな家でも見通し線をつくることで開放感が生まれ広々とした空間を演出することができます。
2、回遊性を高める
回遊性の高い家とはどん詰まりをつくらずに室内をぐるぐると歩き回れる間取りを指します。
回遊性を高めることで空気が循環されるとともに家事動線の良い家に仕上がります。
3、プロポーション
外観と内観のバランスをはじめ、細部に至るまで美しい形づくりを意識した設計を行うこと。
遠くから家を見た時、家に入った時、リビングでくつろぐ時、様々なシーンで美しさを感じられる設計を目指しています。
4、南北通風
南北通風とは、南と北で風が通り抜ける通風計画を指します。
室内でうまく空気を循環させることで衛生環境が良くなるとともに、通風による自然の心地良さを感じることができます。
5、アプローチ
アプローチは道路や門など敷地の入り口から玄関までの通路。
建物に対して直線的ではなくのびやかなアプローチを設けることで家に向かうときの期待感を演出することができます。
6、ワンルーム
小さい部屋がひっついてしまう間取りを細かく分けるのではなく、広々としたワンルームのように部屋同士をつなげることによって、ゆったりと開放感のある空間にすることができます。
7、中間領域
中間領域とは軒下やテラスなど外と内の間にどちらでもない空間を指します。
中間領域は自然と共生するゆるやかにリラックスできるスペースとしても活用できるため快適性が向上します。
「ドイツの家」は環境先進国ドイツの建材や設備、住宅に関する考え方を取り入れつつ、本日紹介した7つのルールによって建てられています。