人生の半分は整理整頓
私たちが”ドイツの家”を建てる上で大切にしている言葉。
それは「Ordnung ist das halbe Leben.(人生の半分は整理整頓)」というドイツのことわざです。
このことわざは単に整理整頓が重要ということではなく「人生を楽しむために整理整頓をしましょう」という日々の暮らしや余暇の時間を充実させるというポジティブな意味が含まれた言葉です。
ドイツでは地下室や小屋裏収納のある家が多く、収納庫を設けることでモノが溢れない生活が当たり前とされてきました。
そこで”ドイツの家”では「人生の半分は整理整頓」という考え方を取り入れ、なるべく小屋裏収納を取り入れるなど収納力のある家づくりを推奨しています。
モノには住所があるという考え方
幼少期をドイツで過ごし現在は日本で料理研究家として活躍されている門倉多仁亜さんのブログや書籍を拝見したときに、以下のようなことが紹介されていました。
ドイツ人は日本人よりもモノを持っていない。
それは長く使えるものをよく吟味して購入するから。
しっかり選んだモノには愛着があり、家の中にやってきたら住所がある。
整理整頓の基本は出して使ったモノを元の住所に戻してあげること。
ちなみに門倉多仁亜さんが朝起きて行うルーティンはモノを元の住所に戻してあげることだそうです。
「モノに住所がある」。
いつでも来客はウェルカムというドイツ流のライフスタイルが表れた素敵な考え方だと思います。
家族に合った収納量を確保する
整理整頓された家づくりのコツは家族に合った収納量を適切な場所に確保すること。
収納はたくさんあれば良いというだけでなく温熱や通風など家全体の快適性を踏まえた上で決めていく必要があります。
例えば、”ドイツの家”ではパッシブデザインの観点から南側に大きな窓を設け、南の風を北へ通すために開口部を設けます。
また夏場は南よりも東西の日射量が多いため、東西の窓を小さくして壁をつくるといった対策を施します。
そのため、東西にクローゼットや壁収納を設けてスペースを確保していくケースが多くなります。
暮らし方を見据えた家づくり
ドイツの「Ordnung ist das halbe Leben.(人生の半分は整理整頓)」ということわざは日本にも馴染みのある考え方ではないでしょうか。
家づくりはその後の暮らしを見据えた計画がとても大切。人生の半分は整理整頓、これから家づくりを検討している方は参考にされてみてはいかがでしょうか?
参考:門倉多仁亜(https://www.tania.jp/)