二人暮らしの自由な家づくり。ドイツの家で実現するDINKsの理想の住まい
ドイツの家では意識的に子どもを持たないスタイルのご夫婦から相談をいただくことが多くあります。家づくりというと子どもが生まれたり、小学校に上がる前のタイミングで検討されることが多いですが、DINKsの場合はゆとりをもって家づくりに取り組むことができることに加え、二人で使える面積も必然的に多くなるため、注文住宅の良さを引き出したい家づくりを行うことができます。
そこで本日はDINKsとドイツの家の設計についてお伝えしていきます。
DINKsの家づくりの特徴
子どもを中心とした家庭と異なりDINKsの場合は、広さを確保できるだけでなく部屋をたくさん作る必要がないため全体の空間を流しやすくなります。例えば、広々としたワンルームのLDKや寝室、一般的に削られてしまいがちな趣味スペースや書斎なども確保することができるため、夫婦のライフスタイルにフィットしたオンリーワンの家づくりができます。
オープンスペースで暮らせる
二人暮らしの良いところは子どもがいる家庭と比べてプライバシーの制限が緩和されやすいこと。そのため、部屋を区切らずに家全体が一つの部屋になっているような空間を作ることができます。
1階は構造上、壁が必要なので個室を作りますが建具扉を閉めて一つの部屋とするのではなく空いた状態が普通という発想で個室を作ります。。基本的にはすべて一室であることを前提として、必要に応じて区切るという自由な空間を作れるのも二人暮らしの家づくりの良いところです。
大人の二人暮らしはライフスタイルを描きやすい
家のプランニングとは絵コンテを描くようなもの。すこに住まう人が玄関から入って、それぞれの部屋へ流れ、何をするのか。そのようにシーンを区切って考えていきます。それが最終的にはお客様に提案するプランとなり、さらに細かく修正を加えていきます。
プランというと間取りから考える方も多くいらっしゃいますが、ドイツの家の場合は自然エネルギーをどう取り込むか、窓の配置はどうだったらいいのかなど、間取りではなく断面図から考えます。
そのような観点でも二人暮らしの場合はライフスタイルや目的がはっきりしているので絵コンテが描きやすくなり、デザインにもこだわることができます。
DINKsの家づくりはライフスタイルから考える
住宅というと間取りから考える人も多いですが、美術館を設計する人は間取りよりも全体のコンセプトや導線をまず考えます。美術館ではありませんが、DINKsの家づくりも同じ。
使えるスペースが広く、自由な家づくりができるからこそ、大事なのは朝起きてから寝るまでの暮らし方のイメージ。間取りはそのイメージによって変わってくるため、これから家づくりを考えている方はまず暮らしのイメージを起点として考えていくと良いと思います。