リズムを生む家
リズムは、建築やインテリアデザインには必要なコンセプトと考えます。
空間の配置やデザインの要素の繰り返しと変化が調和を生み、生活のリズムをバランスよく提供します。
リズムは繰り返しです。
短い繰り返し、長期にわたる繰り返しなどそのスパンは様々ですが、視覚的な繰り返しは、その規則性によって空間に一貫性と秩序をもたらします。
対称性と非対称性を使いわけることによって、対称性ではバランスと安定感、非対称性は動きを引き起こし、ひとつの形にはないリズムを生みます。
同時に対称性の中にある非対称性が対称性のリズムを明確にします。
また暮らしは動線を作り規則性を与えます。
朝の規則、夕方の規則、夜の規則は家の動線と太陽の動き、時間の推移とともにリズムとなります。
この動線のリズムは日常生活の効率を高め、ゆとりを作ります。
自然光の取り入れと照明の配置による光と影の映り込みは昼夜の移り変わりを感じ、1 日のリズムとな ります。
1 日のリズムはひと月のリズムを生み、季節の移ろいと変化を感じます。
このリズムが空間に視覚的な美しさをもたらし、このリズムが空間を豊かで魅力的なものにします。
時を感じることは未来を作りだすことです。
来るべき未来は、「必ず来る未来」から考えます。
「必ず来る未来」があるならば、将来から見た現在を評価して長期的な視野をもって計画することができ、その計画はより持続可能な適応力のあるものになるはずです。
未来から見た現在を常に考えて、いま何をすべきかその戦略を立てるということです。
リズムを生む家は未来を作る家です。
リズムを感じ、リズムを作ることは未来志向の方々にとって必要であり、その方々が住まう家の大きな役割だと思うのです。
written by CEO