ドイツ流ランドリールーム,家事室の空間の考え方

ドイツと日本の住宅で異なるポイントの一つがランドリールームです。ドイツではランドリールームを広くとるのが一般的ですが、日本ではあまり重視されている空間でありません。そこで本日はランドリールーム/家事室の考え方についてお伝えします。

日本のランドリールーム/家事室が狭いのはマンションの影響?!

1坪の中に洗濯機と洗面化粧台が置いてあるマンションの洗面室に影響されてか、日本の住宅はランドリールームへの認識が薄く、戸建てもマンションのような配置になっていることが多いです。

一方、ドイツではランドリールームを洗濯や入浴を準備するためのスペースとしてだけでなく「家事室」として多目的な利用を想定してつくられています。

例えば、洗濯機を回す、洗濯物を干して畳む、アイロンをかける。その間に調べ物や読み物をしたり家計簿をつけたり。時にはお風呂あがりの休憩場所など、様々な行動を想定されているためランドリールームには広い面積を確保することが一般的です。

日本のランドリールーム/家事室は工夫次第で広くとれる

ドイツと日本の住宅におけるランドリールーム/家事室を考えたとき、私たちが思うことは「日本のランドリールームが狭すぎる」ということ。

もちろんドイツと日本では住宅の面積という違いもありますが、仮に小さな家であったとしてもゆったりとしたランドリールーム/家事室は工夫次第でつくることができます。

例えば、バスルームの横に小さな脱衣所を設けて、ランドリールーム/家事室と区分けするという方法。それぞれを分けて使用することでより広いスペースを確保することができます。さらにランドリールーム/家事室はLDKと繋げて一室空間とするのも良いと思います。

そうなるとランドリールーム/家事室が雑多な印象になってしまうことが懸念されますが、収納をしっかりと設けることで解決できます。

ランドリールーム/家事室の用途を改めて考える

ランドリールーム/家事室は、様々な家事を行う場所として認識されがちですが、使いやすさはもちろん毎日使う場所だからこそ「広々としていて気持ちがいい」という捉え方も重要になってくると思います。

スペースがあるからこそ家事の効率化が容易になることもあるため、家のプランを考える際は、ランドリールーム/家事室を再考してみてはいかがでしょうか?